-----BEGIN PGP SIGNED MESSAGE----- Hash: SHA1 - -- 再発性角膜上皮剥離 Sender: owner-i Precedence: bulk Reply-To: yamagk@purple.plala.or.jp Second Opinion - i@mail i@メール お問合わせの多いご質問に対する一般的な回答です。 やまむら眼科医院 山村敏明 このような病歴の方は、「再発性角膜上皮剥離」が疑われます * 朝、目が覚めたとき、突然眼が痛くなった * 以前にも同じ症状(突然の激痛)があった * 眼のけがをしたことがある (例えば、葉先が目に入り、くろめにキズができた事がある) 原 因  くろ目の表面(角膜上皮)の接着不良が原因です。 診 断  症状の再発時には、    角膜の上皮が一部めくれているので、診断は容易です。  痛みが止まっている時には、   眼の検査用薬液を点眼して調べると、角膜の上皮の一部に接着不良の所見が観察されることがあります。 一般的治療  再発時には、 抗生剤入りの眼軟膏を点眼して、安静に努める。  圧迫ぎみに眼帯を当てる。  治療用のソフトコンタクトレンズを短期間使う。  痛みが消失した後、     ヒアルロン酸ナトリウム点眼液、低濃度ステロイド点眼液などを点眼する  就寝前には抗生剤眼軟膏を使う。   これら薬剤を長期間(半年ほど)処方する眼科施設もありますが、担当の眼科医とよくご相談下さい。 日常の注意点   起床時はゆっくり開瞼するようにする。 手術/外科的治療 角膜表層穿刺について  本疾患、および糸状角膜炎とよばれる角膜の病気に対する再発防止の治療法です。但し、術後に瘢痕(はんこん)とよばれる”跡”が残りますので、角膜中央や中央に近いところ(瞳孔領)に病変がある場合、手術はできません。  実際の手技として、点眼麻酔の後、細い注射針で接着不良の部位を穿刺します(角膜の表面だけ)。外来手術です。術後、抗生剤眼軟膏を点眼し、圧迫眼帯をします。 翌日に診察を受けます。接着不良部が残っていれば、再穿刺することがあります。通常、1-2回で完治します。 以上 -----BEGIN PGP SIGNATURE----- Version: GnuPG v1.2.1 (MingW32) iD8DBQE+WHieWKpMiVYLcIcRAqlpAKCWPx0Us2y2gs3tt/SxfegFiDw2iACgtOHZ iFvuuTHn7So7BOZcdjo2PrQ= =u9oy -----END PGP SIGNATURE-----